黒澤信彦

“魚沼ブランド”超え米農家が目指す田んぼテーマパーク

黒澤信彦

黒澤信彦
山形県南陽市/黒澤ファーム

そだてる学科 穀物学類

2017年8月6日

この講義の説明(予告編)

お米の最強ブランドと言えば多くの人々が「魚沼産コシヒカリ」と言うでしょう。しかし、ここ数年、各産地では「追いつけ、追い越せ」とばかりに新銘柄競争、ブランド米競争が繰り広げられ、「おいしいお米と言えば、魚沼コシヒカリ(魚沼コシ)という時代は終わった」という声も聞かれるようになりました。ところが、いまだに多くの人にとって魚沼コシに抱く「おいしいお米」「最高級米」というイメージは根強く、むやみやたらと「魚沼産コシ」をウリにしている飲食店も目立ちます。たしかにおいしい魚沼コシもありますが、同じ産地や品種でも味わいはそれぞれ違うはず。それでも、魚沼産と聞くだけでひれ伏してしまうような“魚沼コシ信仰”はなお続いています。

そんな中、20年以上前からいちはやく魚沼に勝つための米づくりを始めたのが「黒澤ファーム」。「夢ごこち」という品種でおいしいお米をつくってお米のコンクールで8年連続受賞したほか、積極的なマーケティングを進めてきました。今や「黒澤ファームの夢ごこち」と言えば、米業界では知らない人はいないほど。さまざまな角度から独自のブランドを育てています。しかし、スーパーに並ぶお米よりはちょっぴり高め。どうやったら数あるお米の中から選んでもらえるのか——。

講義では、魚沼ブランドを超えるお米づくりを進めてきた黒澤ファームの取り組みを追って行きます。どうやって「黒澤ファームの夢ごこち」を有名にしたのか?どうやってファンを増やしてきたのか?どうやっておいしさを追求してきたのか?そして、黒澤ファームでは自社のお米だけでなく地域全体のお米のブランド化も図っています。その1つの方法として目指しているのが「地域の農地のテーマパーク化」。消費者が農地に足を運び、お米や野菜や果物などが育つ過程や自然環境を知り、実際に土や水や植物に触れ、そこで獲れた農産物をその場で食べる。たとえば、田んぼならば、とろりとした土の感触、太陽の光を浴びた温かな田んぼの水、緑色の小さな苗がやがて黄金色の稲に成長していく変化を体感してもらうことで「茶碗一杯の価値」を変え、ひいては価格よりもおいしさやストーリーによってお米を選んでもらえるはず。「メイド・イン・ニッポンのお米の価値アップ」を目指して、一緒に摸索していきましょう。

この講義は2017年11月30日から始まるThe CAMPusの有料(一部無料)コンテンツで
ご覧いただける予定です

黒澤信彦

黒澤信彦山形県南陽市/黒澤ファーム

黒澤ファーム21代目。高校卒業後、3年間にわたって航空自衛隊で過ごしてから21歳で就農。 “魚沼超え”を目指してつくり始めた品種「夢ごこち」が2000年においしい米づくり日本一大会で最優秀賞を受賞。魚沼超えが一気に現実味を帯びる。高級料亭を皮切りに、五ツ星ホテル内の飲食店など、名だたる顧客を獲得。台湾とシンガポールへの輸出のほか、海外で活躍する日本人スポーツ選手など、国内のみならず海外でもファンがついている。「メイド・イン・ニッポンのお米の価値アップ」と、地域の農地をフィールドにした “農業テーマパーク”作りを目指している。

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