脇坂斉弘

日本一小さな蒸留所が世界一幸せなふるさとをつくる

脇坂斉弘

脇坂斉弘
福島県南会津郡只見町/合同会社ねっか・奥会津蒸留所ねっか

そだててつくる学科 農商品学類

2017年8月6日

この講義の説明(予告編)

冬場は雪に閉ざされる福島県・只見町。春から秋まではお米づくりが行われ、産地ブランドとして確立している「南郷トマト」の生産も盛んです。ところが、豪雪地域の冬場は農業の仕事がありません。そして、南郷トマトに比べると、「只見米」はいまいちブランド力がありませんでした。福島県は日本酒造りが盛んですが、只見町には酒蔵がありません。一見、“ないない尽くし”にも見える小さな町。しかし、ここに“日本一小さな蒸留所”ができたことで、大きな変化が生まれています。

地域の米農家たち5人で立ち上げた「奥会津蒸留所ねっか」では、全国的にも珍しい全量自社米を使った米焼酎づくりを行っています。蒸留所はメンバーたちが農作業小屋を利用してDIY。そして、古民家の一画をテイスティングルームに。麹の米、掛け米の米、米の精米歩合、麹菌の種類、酵母の種類、ボトル、デザイン…。米農家たちが一から試行錯誤を繰り返しながらつくりあげてきた米焼酎は、小売店に置くそばから完売。飲食店からの引き合いに対応しきれないほどの人気を集めています。米づくりから、米焼酎づくり、特産品づくり、仕事づくり、人づくり、風景づくりまで。米焼酎づくりをきっかけに、地域に潜在的にあった力や宝が引出され、輝き始めています。

講義では、人の流れの変化や地域活性化につながる取り組みや、人の営みを感じられる風景づくりにつながる取り組み、肝となるおいしい米焼酎づくりの摸索など、米焼酎をハブとして地域が元気になるためのさまざまな挑戦を追っていきます。2017年1月に初蒸留が始まったばかりにもかかわらず、疾風のごとく次々と新たな取り組みを展開していくねっか。この「ねっか」という名前は地域の方言「ねっか さすけねえ(絶対に大丈夫)」から付けました。米焼酎「ねっか」の生産・販売を通して、次世代に安心して継承できる「絶対に大丈夫」なふるさとづくりを目指しているメンバーたち。小さな蒸留所による大きな挑戦を伝えていきます。

この講義は2017年11月30日から始まるThe CAMPusの有料(一部無料)コンテンツで
ご覧いただける予定です

脇坂斉弘

脇坂斉弘福島県南会津郡只見町/合同会社ねっか・奥会津蒸留所ねっか

福島県内にある日本酒蔵の元・蔵人。その酒蔵に酒米を卸していた米農家たちと5人で2016年7月に合同会社「ねっか」を設立。メンバーは月1回「ニッカの会」を開くほどウイスキー好き。「いつか地域でウイスキーを造ろう」「地域のお米をブランド化したい」というメンバーたちの強い思いを受けて、ウイスキーと同じ蒸留酒の米焼酎造りをスタート。建築現場監督、日本酒蔵人という経歴と人柄、そして“アツイ”メンバーたちによって、日本一小さな蒸留所は地域を牽引する存在に。米焼酎を起点とした地域の仕事づくり、特産品づくり、風景づくりも目指している。

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2017.11.30 START