山形県南陽市/山形県南陽市/黒澤ファーム 代表 黒澤信彦

黒澤信彦

山形県南陽市/黒澤ファーム 代表

そだてる学科 穀物学類

黒澤ファーム21代目。高校卒業後、3年間にわたって航空自衛隊で過ごしてから21歳で就農。 “魚沼超え”を目指してつくり始めた品種「夢ごこち」が2000年においしい米づくり日本一大会で最優秀賞を受賞。魚沼超えが一気に現実味を帯びる。高級料亭を皮切りに、五ツ星ホテル内の飲食店など、名だたる顧客を獲得。台湾とシンガポールへの輸出のほか、海外で活躍する日本人スポーツ選手など、国内のみならず海外でもファンがついている。「メイド・イン・ニッポンのお米の価値アップ」と、地域の農地をフィールドにした “農業テーマパーク”作りを目指している。

プロフィール

新進気鋭ハイブランド米の創造者

黒澤ファーム21代目になるまで

お米農家の長男として生まれる。高校卒業後、「家を継ぐ前に外に出る時間がほしい」と航空自衛隊に入隊。埼玉県の入間基地で機械整備を担当し、3年後に実家に戻って21歳で就農。黒澤ファーム21代目となる。当時から新潟県・魚沼産コシヒカリがお米の最強ブランドとして確立していたが、「魚沼コシヒカリを超えないとお米業界は活性化しない」と“魚沼超え”を目指し始める。コシヒカリよりも良い品種を探し求めている中で、「ミルキークイーン」と「夢ごこち」という、国や民間の研究所で開発されたばかりの品種に出会う。

お米の「日本一」を受賞

そして、2000年に「おいしい米づくり日本一大会」(秋田県大潟村主催)で夢ごこちが最優秀賞を受賞。これをきっかけに高級料亭「なだ万」との取引が開始。2002年からは営業活動を強化して、五ツ星ホテル「パークハイアット東京」内の飲食店、小売店では「紀伊國屋」「AKOMEYA TOKYO」など、名だたる顧客を獲得している。2008年からは台湾とシンガポールに輸出を開始。海外で活躍する日本人スポーツ選手など、国内のみならず海外でもファンを獲得している。

おいしさを追求する

黒澤さんの姿勢は常に「攻め」。おいしさを追求し続ける中で、夢ごこちに出会う以前から始めていたのは、低温倉庫内での精米。「作ったものを売らなければならないのではなく、みんながほしいものを作る」というスタンスで、消費者にお米を届ける直前まで気を配りおいしさを追求している。さらに、夢ごこちの知名度の低さを打開しようと、直販の顧客向けに「ハチミツ米」という名称で販売。テレビ番組でも紹介され、「黒澤ファームの夢ごこち」「黒澤ファームのハチミツ米」が浸透し始める。2017年2月には日本初の精米まで含めた「JGAP認証」を取得。自社で生産した山形ブランドの「つや姫」を2020年の東京オリンピックの選手村での提供を目指す。

世界から注目されるように

根っこにある想いは「メイド・イン・ニッポンのお米の価値アップ」。国土の7割を山が占める日本。降雨を蓄えるタンクとしての機能がある田んぼ。そうした気候風土や地域性や文化や機能を最大限に活かすためには、「日本の田んぼは転作せずにすべて稲作を行うべき」だと考え、日本が「“お米の聖地”として世界から注目されるように仕向けていきたい」と願う。

“農業テーマパーク”を目指して

当時2.8ヘクタールだった田んぼは、18ヘクタールまで拡大。JAS有機と特別栽培で「夢ごこち」「ミルキークイーン」「つや姫」「はえぬき」「笑みの絆」、糯米「ヒメノモチ」などを育てている。地域の農家グループのお米の精米・出荷も手掛けるなど、地域全体のお米のブランド化にも尽力。田んぼで農業を体験してもらう“農業テーマパーク”づくりも目指している。

“魚沼ブランド”超え米農家が目指す田んぼテーマパーク

{The CAMPusとは}

日本の農業の未来には、テクノロジーを磨くことよりも、情熱的な人が育つことの方が大切であると考えます。
農業をもっと多くの人に「かっこよく、たのしく、もうかる」ものであると実感してもらいたい。
そしてその数をどんどん増やしていきたい。

The CAMPus は、インターネットをプラットフォームとした
『日本の農業の未来を担う若者たちの“ワクワク”を育む学び舎』です。

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2017.11.30 START