講義の説明

情報更新日:2018/01/13

ブラウンズフィールド 森の暮らし学

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「そのままのあなた」でいるための暮らしかた

「そのままのあなたで良い」とは、とても心強くて、背中をそっと押してくれるような温かいことば。一人ひとりの存在を肯定し、誰もがそのままであることの大切さを見せてくれるのは、マクロビオティック料理研究家の中島デコさんです。

彼女が豊かな自然を活かし、大地とつながった暮らしを送るのは、千葉県いすみ市にあるブラウンズフィールド。季節の野菜や米を栽培し、その恵みから味噌、醬油、梅干しといった発酵食品を作り、循環型で持続可能な暮らしを実践。スタッフや研修生を受け入れて、ブラウンズフィールドそのものがひとつの学びの場になっています。

畑で採れたオーガニック野菜を中心に、体に優しいメニューをいただけるカフェ「ライステラスカフェ」、地域素材で作られるハイグレードな和食が評判の宿泊施設「慈慈の邸(じじのいえ)」、ブラウンズフィールド産の加工品や自然食品のお店「ナチュラルストア アサナ」と、デコさんを中心とした広がりはわたしたちの衣・食・住すべてに、新しい価値観をやさしく吹き込んでくれるかのように存在してくれています。

太陽がそのまま映し出されたような明るい笑顔が魅力的なデコさんと、ブラウンズフィールドの元には、いつも世界中からいろんな人がやってきます。なかには消費中心となった町暮らしに疲れた人や、人生の価値を考え直している人なども。こどもからおとなまで、どんな人にもいつも変わらずに「そのままで」接してくれるデコさんの大きな懐はどこで生まれたのでしょうか。

元は東京育ちの都会っ子。両方を知っている強みとは。

生まれも育ちも東京というデコさんは、かつて都内で5人のお子さんを育てながら、安心できる食材があまりに高価であることから「小松菜くらい作れたらいいな」と考えていたと言います。

その後、ご縁がつながって現在のいすみ市に移住され、今ではお米、大豆、小麦といった主食となる食材を自給。自分たちの畑で足りない時は、ご近所の農家さんから購入するといったように、本当の意味で地域に根ざした生活を実践しています。

都会暮らしと田舎暮らし。どちらも知っているからこそ、食材選びに悩む人の気持ちや、農的生活に憧れる人たちの気持ちをしっかりと汲み取ってくれる土壌が育くまれたのですね。

スイッチ一つで明るくなり全てを機械が管理して、ゴミをたくさん出す現在の暮らし方は、便利さの一方で大切な何かを手放してしまった側面を否定できません。いきなり大きな方向転換は難しくても、土に触れる、作物を育てる、地域の食材を選ぶ、手作りの機会を増やすといった、その人なりの「農」を取り入れる方法はいくらでもあるのです。

ブラウンズフィールドに来るとき忘れてはいけない大切な持ちものは「その場にあるものを楽しむ気持ち」。逆に「緊張」は持ってこないことがオススメです。
出会う人がいれば笑顔で挨拶をして、初めて挑戦することがあれば心を開いて挑戦する。そうやってその場にあるものを楽しんでいるうちに、その人なりの「農」が見えてくるからです。

この講義ではデコさんに季節の手仕事を教えていただきながら、「そのままのあなた」が農的ライフを少しずつはじめられるように発信していきます。

この教授による「実地研修はこちら」

中島デコ
千葉県いすみ市/ブラウンズフィールド

マクロビオティック料理家。東京生まれ、4人姉妹の長女。 16歳でマクロビオティック(以下:マクロビ)と出会う。24歳、結婚を機に マクロビの道へ進むことを決意し、 『リマクッキングスクール』で学び、師範科を卒業する。3人の子どもを授かった後、結婚生活に終止符を打ち、子連れで渡米。Kushi Instituteにて、アシステントをして経験を積む。1986年から自宅のキッチンを使っての料理教室『ワンダーマミー』を開く。写真家エバレット・ブラウンと2度目の結婚後、2人の子どもに恵まれ、2男3女の5人の子どもを育てあげる。このような経験に基づく料理指導が、多くの母親たちの支持と共感を得る。 1999年、家族で千葉県いすみ市に移住。田畑付き古民家スペース「ブラウンズフィールド」を設け、世界各国から集まる若者たちとともに、持続可能な自給的生活をめざす。 子育てをしながら、たくさんの研修生やスタッフと共に住みつつ、ブラウンズフィールド内に、カフェ「ライステラス」、イベント宿泊スペース「サグラダコミンカ」、ナチュラルオーベルジュ「慈慈の邸」、ナチュラルストア「アサナ」をオープン。 2016年出版部門BF Books を立ち上げ、2017年『ブラウンズフィールドの丸いテーブル』を出版。現在、国内外で、講演会やマクロビオティック料理講師として活躍中。 料理本やエッセイ等、著書多数。