情報更新日:2018/04/11
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大和伝統野菜が伝える農哲学
自分らしい花の咲かせ方、 咲き時。
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大和伝統野菜が伝える農哲学
本講義は、奈良県で大和伝統野菜を復興させる活動をしながら、農家レストランを営む三浦雅之さん・陽子さんご夫妻を教授に迎え、これからの時代に伝えていきたい農的暮らしの哲学を学び取っていただくスタイル。もともと医療・福祉の世界で働いていた二人が、地域コミュニティの核となってきたであろう伝統野菜の種の保存活動に辿り着くまでの経緯とは。近道よりも、遠回りすることで見えてくる大切なものがここで見つけられるはず。
新規就農者の約8割が離農する。ホップ・ステップ・ジャンプでいうと、ジャンプの部分だけを夢見て、理想と現実のギャップを思い知らされる。とはいえ、焦ることはありません。人にはそれぞれ自分らしい花の咲かせ方と、咲き時ってものがあるんですよ、という話。
ご主人の雅之さんは、1970年生まれ、京都府舞鶴市出身。妻の陽子さんは1968年生まれ、奈良県吉野郡東吉野村出身。やさしくやわらかくお互いを気づかいあう姿が印象的なご夫婦です。ライフワークの核は「大和伝統野菜の復興で地域づくり」。 1998年より、奈良市近郊の中山間地である「清澄の里(きよすみのさと)」をメインフィールドに、奈良県内の在来作物の調査研究、栽培保存に取り組み、大和伝統野菜を中心に約120種類の野菜とハーブを栽培しています。2002年、大和伝統野菜を食材とした農家レストラン 清澄の里「粟」をオープン。料理は陽子さん、おもてなしは雅之さん。おふたりに逢ってみたくなった方はこちらのお店へ。2009年、奈良町に「粟」ならまち店をオープン。2015年より奈良市との官民協働プロジェクト「coto coto」を運営。株式会社粟、NPO法人清澄の村、五ヶ谷営農協議会を連携協働させた六次産業によるソーシャルビジネス「Project粟」を展開しています。
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