農ライフマインド学

情報更新日:2017/12/07

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〜農ライフコミュニティーをつくろう〜

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『農ライフコミュニティー』で、現世と低コストのお付き合いをしながら、豊かさを手に入れる。
菜音プロジェクトは2018年で10周年を迎えました。大きな目標として掲げているのは“食と音楽で世界平和“。その為には、家族と仲間が笑顔でハッピーな暮らしをしていなければ、ほど遠いのではないか。そう思って今までチャレンジしてきたのですが、10年目にしてようやく、そのスタートラインが見えてきた感じです。

 今までの既存のシステムや価値観などに左右されず、自らの信じる道を突き進み、理想を現実にしてゆく者たちが各時代の中にいます。菜音ファーム村長のMUDOさんもそのうちのひとりです。

 家族や仲間と共に“農ライフコミュニティー”を築きながら、“お金をかけない農法”というスタイルで“お金では買えない豊かさ”を生み出している彼の今の想いや、様々なチャレンジを続けている実体験からの学びをお伝えします。

 第1回のテーマは『農ライフコミュニティーをつくろう』と題して、どのように農ライフをスタートさせたのか、農ライフで豊かに楽しく生きるヒント、大切にしている氣持ちなどMUDOさんの想いを言葉のタネとしてお届けします。そのタネが、あなたの中で芽が出て育ち、あなたのタネとしてまた多くの人にタネがつながっていくかもしれません。

『農ライフコミュニティー』で、現世と低コストのお付き合いをしながら、豊かさを手に入れる

「菜音プロジェクトは来年(2018年)で10周年になります。大きな目標として掲げているのは“食と音楽で世界平和”。その為には、家族と仲間が笑顔でハッピーな暮らしをしていなければ、ほど遠いのではないか。そう思って今までチャレンジしてきたのですが、10年目にしてようやく、そのスタートラインが見えてきた感じです。」

「僕たちは、米や発酵食づくりをベースに衣食住のすべてを出来るだけお金をかけずにやるということをテーマに、低コストで現世とお付き合いしながら、豊かさを手に入れて楽しく生きる『農ライフコミュニティー』をつくっていってます。建物は廃材を利用して、ある程度が完成したところです。エネルギーをもっと意識したく、ソーラー発電、バイオディーゼル燃料、薪、炭などを活用しています。食料自給率は時期により多少の差はありますが良い時で80%くらいになりました。」

「食にはついては特に大切にしていて、その為には農がベースにないと。お金がなくても食べ物があるというだけで全然違います。例えば、毎年自分たちでつくる米があります。これって、安心感があるだけじゃなく、未来へつなげる命を感じます。毎年繋いでいくことが、実は誰にでも出来る「つなぐ」ということなのではないだろうかと。

 そして、たくさんの理想と現実の中、ひとつの現実として、美味い米を食べられている。そこが農ライフの大事なところでもある。そして、自分たちが食べる以上の米ができれば、それを分けたりとか、エネルギー交換として利用したり、売ったりもすればいいです。」

『ネバーギブアップ&リンクアップ』継続は力なり

「手植え手刈りでやる田んぼでも、ひとりあたり一反はできると思う。そうすれば少なくとも200〜400キロ(自然栽培で)の米を収穫できます。そして、年に一度しか出来ないので、そこでまた来年への想いややり方など、はじめて学ぶこともたくさんあります。

 やっていく中で日照りや獣害、他にも心折れそうなことは多々あるが、ネバーギブアップ、継続しなければ意味がない!やり続けることで自分たちがもっと良いスタイルにしていったら、もしかして未来のやつらもやれる可能性があるのではないのかなと。」

「僕なんかでも出来るのだから、やれるチャンスがある人はやって欲しいです。豊かになる。毎年、本当にビックリする。金はなくても『よっしゃ米食え!好きなだけ食え!』ってなる。僕は子供が4人いるんだけど、この子達が大きくなって孫ができても、好きなだけ米食え!と言っていたい。

 僕は自分が農家だとは想ってないけど、米づくりが生まれてはじめての“死ぬまでやりたいこと”になった。そして、やっぱり日本人なのだなと感じます。」

「僕たちのコミュニティーは“同じ釜の飯を食う”をテーマに、皆でごはんを食べるようにしているから、自分たちが育てた米や野菜、自家製の味噌など同じ食を毎日一緒に食べているということが直結しグルーヴがでてくる。それが明日への血になり命となりみんなリンクアップしてくる。それって、ひとつのツールなのかもしれないし、すごく大事で、いつも新しい発見があります。人を良くと書いて“食”、食べ物は大事です。」

食も人生も『向き合って味わう』ことで氣づきと感謝が生まれてくる

「農ライフコミュニティーって、生きることそのものを味わえるコミュニティーなんだと思う。

 コミュニティーとしては、まだまだ模索中だし、毎日が挑戦で、いつまでもチャレンジャー。様々な場所や人々のコミュニティーがあり、どこも人数や編成も違い、それぞれのコミュニティーでやり方が違っていて正解なのだと思います。

 僕が農的コミュニティーを良いと思うのは、やっぱり食の部分が大半クリアできることかな。そして、自分自身や周りの人々、自然との関わりや、現実と未来とか様々なところに向き合える。

 毎日のごはんを見ても、今日はこれが誰々ので、こっちは誰々のだとか、顔が見えている食卓になります。だから更なる感謝も生まれるし、それってすごく贅沢だし豊かさを感じる瞬間です。ひと家族だけだと、考えちゃったりぶつかる壁とかあったりするけれど、色々な人がいると広がるし、豊かになるためにみんなでチャレンジできる。」

『雑草なのか薬草なのか』恵みを見つける第三の目

「お金をかけない農法として思うのは、まずは地道なスタートから。まず、自分がどんなビジョンを描くのか。田舎でどのようなことをして生きていきたいのかを決めて、それに対してアクションすることですね。それが僕の場合は、最初はバイトだったり、人を訪ねて手伝いにいくことだったり。そこから道が開けるということがわかった。

 畑に関わりたいのであれば、それに関わる仕事やればいいんじゃないかな。僕の思う農は、種を植えて育てるところから、収穫や加工、その先の販売まですべてだと思うので、畑で働く以外にも、産直で働くことや、インターネットで野菜を売るところで働くとか、色々とあるでしょ。」

「栽培方法としては、情報がたくさんあるので、いかにお金をかけないで、その土地にあったやり方をみつけられるか。その土地の恵みをどう使うか。とにかくよく見ること。僕は都会から田舎にきているので発見具合がすごいです。どこにでも目の前にゴールドラッシュがあるのに見失っているだけ。超あるんだから!そこの草を雑草と思うか、薬草と知るかの違い。

 第三の目じゃないけど、違うスイッチを入れてくれるのが農ライフなんじゃないのかなって感じてます。」

『農ライフwith宿屋』泊まれるたまり場が“縁”を生む

「とにかく人がいっぱい来る。だから、農ライフはwith宿屋なんじゃないのかなと。自分たちがつくったごはんとおもてなしをして、それを商売にもする。すごくシンプルな気がしています。田舎に来たら泊まるところないですから。一緒にごはん食べて、自分たちがつくっているものを紹介して、僕たちの暮らし『農ライフ』を体感してもらう。田畑、食事、火のある生活、コミュニティー、お土産、宅配野菜、他にもたくさんです。その土地や暮らしの良さをどうパッケージ化して、どうお届けするかが必要。」

「宿をやる前は、人が来てくれるとお茶や酒を出して、色々と話しをして、ごはんも一緒に食べてとかしていると、そのまま泊まっていく人たちがたくさんで、おもてなし貧乏でした(笑)。でも、“おもてなし貧乏が極まれば縁となる。”旅人や訪ねて来てくれる人たちがキーワードをくれたり、色々と教えてくれたり。だから、本当にご縁には感謝して大事にしてます。」

『どう生きるか。だれと、どこで、なにをして。』農ライフコミュニティーのすすめ

「農ライフコミュニティーで仲間がいれば加速するスピードも早いし、1+1=2ではなく3にも4にも飛躍する。みんなでシェアできる食べ物も思想もあるし、それが大事だと思います。でもコミュニティーに完成はないから、自分たちが常にチャレンジャーで、同じテーブルで話していく、シェアしていく、その連続と継続ですね。」

「まず、あなたがイメージできる最小のコミュニティーからスタートすればいいのでは?それが、ひと家族だけなのか、それとも二家族なのか、もしくは仲間同士なのか。

 次に、そのコミュニティーをどうやって自立させるか。それには仲間が大事。リアルな情報交換ができ、本やインターネットとは違う、その土地での実践だから結果も早い。」

「変なところにストレスを抱えている現代社会だから、自分がこいつらと居たいな、こいつらと遊びたいなというメンバーを決めて早く動こと!」

『根拠なき自信を持て!』一人ひとりのすげーパワー

「みんなに伝えたいのは、「根拠なき自信を持て!」いけるんだからみんな。誰もがみんな一人ひとり、すげーパワー持っているんだから。人間って。勝手にいけないとか、いっちゃいけないとか、自分と人の目とかがブレーキかけたり、枠つくったりしているだけだと思う。自分を信じていれば関係ない人の目なんていいんだよ、取っ払って。かっこ悪くてもいいんだから!

見て、知って、聞いて、会って、ポジティブに動く。

すべての自然とご縁に感謝。PEACE1LOVE 」

MUDO(菜音ファーム&菜音キャンプ 村長)
兵庫県淡路市/菜音ファーム&菜音キャンプ

その昔、東京の六本木や渋谷でCLUBを経営していたが、震災を機に家族で淡路島に移住。無農薬の有機農業を志す。移住当初は地域になかなか受け入れてもらえなかったところ、農業や漁業のアルバイトを複数掛け持ちしつつ、自分たちの農法を有機農法と呼ばず「お金かけない農法」と呼んで様々な実験を繰り返していくうちに地元の人々にも認められるようになってきた。今では宿泊施設の経営や農業体験スクール、野外音楽フェスなどの事業を組み合わせながら、仲間と共に充実した農ライフを送っている。

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