講義の説明

情報更新日:2018/07/03

暮らしを取り戻す 古代の自然農学

  • フォローする
  • お気に入り

メイン写真

やぶ田さんの自然農にまつわるお話は、はるか昔の46億年前、地球誕生の頃からはじまります。

地球誕生から現在までの46億年間を、仮に「1年間」として考えてみると、地球誕生が「元旦」です。やがて、生物が現れたのが「4月5日」、そして人が現れたのはだいぶ進んで大晦日、つまり「12月31日23時48分」となります。さらに、人類による農業の始まりは、なんと「12月31日23時58分」に当たります。

こうして、ものすごく長い地球の時間軸の中で考えてみると、人が農業を始めたのは「365日のうち、たった2分前」のことなのです。あらためて考えてみると、その短さに驚きます。それまでは、「364日23時間58分」をかけてできた自然の仕組みの中で、すべての生き物は循環していました。

やぶ田さんは、このように古代から続いてきた自然の仕組みを活かし、もともと持っている自然の力をいまの暮らしに取り戻そうと、食料大国である十勝で「自然農法」に取り組んでいます。

 

自然農で暮らしを取り戻す

「暮らしを取り戻す」とはどういうことでしょう。

そのひとつに、現代病から健康的な暮らしを取り戻すということがあります。

やぶ田さんは、「病はこれまでの生活そのものであり、症状はその結果のひとつ」と話し、病を治すためには食から変えることが必要だと言い切ります。

ガンやアトピーなど「現代病」と呼ばれるものの多くは、自然由来の食べ物しかなかった戦前まではあまり見られなかったとされ、これらは現代の「不自然な食べ物」が原因のひとつとも言われています。

やぶ田さんの元には、それらの病を抱えた方からの相談も多く、暮らしを「食」から自然の循環に戻していくアドバイスをしています。実際に、病が改善していく方も多いと言います。

自然農法は、自然の力に委ねるため手間のかからない農法です。やぶ田さんご自身も、かつては収穫量を増やす現行農業をしていましたが、作業に打ち込みすぎて身体を壊してしまいました。そこから模索するうちに自然農と出会い、個人でも続けられる今のスタイルにたどり着いたのです。

このスタイルになってからは、本来忙しいはずの農期においても最低限の作業だけで、あとは悠々自適に暮らしています。だから、その佇まいもまた自然体そのもの。忖度なんて関係なしに、自分の信じることをそのままで話す姿が印象的です。

 

十勝の食を変える「自然農の革命家」

悠々と暮らしながら、安心で健康な野菜を育て、きちんと収入もつくる。やぶ田さんは、そんな羨ましいような農法を「手間もお金もかからないから誰でもできるよ」と惜しげもなく多くの人に伝えています。

それは、自然農法を取り入れる人が増えていくことで日本の「食」が良くなっていくことを願うため。食料大国と呼ばれる十勝では約5500戸の農家さんがいますが、自然農を行っているのは1%に満たないのが現状です。

逆の見方をすれば、もともと食料自給率が1200%を超える十勝ですから、そのうちの数%が変わるだけでも、かなりのインパクトがあります。

日本の食にまつわる現状を憂い、自然農法を伝えていくことで、かつての自然の循環にあった暮らしを取り戻す。現代の食と暮らしのあり方を問うている「自然農の革命家」やぶ田さんの”誰でもできる自然農法の始め方”についての講義がはじまります!

やぶ田 秀行
北海道 帯広/やぶ田ファーム代表

十勝の愛国で、悠々自適に暮らしながら自然農を営む「やぶ田ファーム」代表。 農作業に打ち込みすぎて身体を壊したことがきっかけで、個人でも持続できる自然農法に取り組み始める。その農法について「お金も手間もかからないから、だれでもすぐに始められる」と言い切り、自らが実践してきた原理原則を惜しげもなく伝えている。