情報更新日:2019/09/12

  • そだてる学科
  • 野菜学類

未来の種を蒔くわさび栽培学

vol.03

夏のわさび田から学ぶ、農的暮らしのための農哲学

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講義概要

未来の種を蒔くわさび栽培学

兵庫県豊岡市神鍋高原の麓の町、日高町に300年前からわさび栽培を続けている農家がいます。育苗期間中以外は肥料も必要なく、栽培期間中農薬不使用。湧き水だけで育つわさびですが「北村わさび」が手がけるのは、すべて自家採種によって栽培されたもの。種は消えてしまえば二度と出会えない、その土地ならではの貴重な財産です。100年先も持続可能な農業を実現するために、小さなわさび農家から学べることはたくさんあります。

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暑さや強い日差しが苦手なわさびにとって、夏は最も過酷な季節ですが、この季節のわさび田にはたくさんの生き物や植物たちが共生しています。そのひとつひとつを丁寧に観察し、研究を続けるなかで、導き出されるものは形のない農哲学。
夏のわさび田に集まる生き物たちや、地域ならではの文化的な営みが教えてくれる、農的思考について学びを深めていきます。

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教授写真

北村宜弘
兵庫県豊岡市/北村わさび 代表

1975年、兵庫県豊岡市のわさび農家に生まれる。日本大学農獣医学部(現生物資源学部)に進学後、帰省時に久しぶりにわさびを口にしてその美味しさに驚き、家業を継ぐ決意をする。大学卒業後は代議士秘書、IT企業、広告代理店で営業経験を積み、2003年に帰郷。「北村わさび」を継ぐ。「日本一低いわさび田」では、自家採種によるわさび栽培を実践。伝統農法で手塩にかけて育てたわさびの出荷は全国に及び、料理人からも高い評価を得ている。日本をはじめ海外での栽培指導、在来種わさびの保存や苗を植えることで里山整備にも寄与する「里山わさび復活プロジェクト」、養鱒場の跡地を活用してクレソン栽培を行い、環境保全に貢献する「清水池の再生プロジェクト」など、持続可能な里山・わさび・地域づくりにも取り組む。見学会やイベントなどを通して農家と学び合う「わさび田の学校」では、”農”や”地元の魅力”を発信しながら、次世代に向けた新たな交流を育んでいる。

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