未来の種を蒔くわさび栽培学

情報更新日:2020/01/15

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300年続くわさび農家が『栄養繁殖』を辞めた理由

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わさび栽培には栄養繁殖と種子繁殖の二通りの方法があります。それぞれにメリット、デメリットがありますが、第4回講義では栄養繁殖によるわさび栽培にスポットを当てます。

栄養繁殖とは、原始的な繁殖手法でありながら、論理的にはクローンを使った栽培と同じようなニュアンスを持ちます。育苗いらずで苗をそのままわさび田に植えられるので効率的ですが、一方でその効力には限りがあります。それは農家にとって避けては通れない『宿命』のようなものだという北村教授。自然の摂理によってたびたびもたらされるわさび田存亡の危機を教訓に、栄養繁殖について学んでいきましょう。

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北村宜弘
兵庫県豊岡市/北村わさび 代表

1975年、兵庫県豊岡市のわさび農家に生まれる。日本大学農獣医学部(現生物資源学部)に進学後、帰省時に久しぶりにわさびを口にしてその美味しさに驚き、家業を継ぐ決意をする。大学卒業後は代議士秘書、IT企業、広告代理店で営業経験を積み、2003年に帰郷。「北村わさび」を継ぐ。「日本一低いわさび田」では、自家採種によるわさび栽培を実践。伝統農法で手塩にかけて育てたわさびの出荷は全国に及び、料理人からも高い評価を得ている。日本をはじめ海外での栽培指導、在来種わさびの保存や苗を植えることで里山整備にも寄与する「里山わさび復活プロジェクト」、養鱒場の跡地を活用してクレソン栽培を行い、環境保全に貢献する「清水池の再生プロジェクト」など、持続可能な里山・わさび・地域づくりにも取り組む。見学会やイベントなどを通して農家と学び合う「わさび田の学校」では、”農”や”地元の魅力”を発信しながら、次世代に向けた新たな交流を育んでいる。

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