講義の説明

情報更新日:2018/08/10

「世界最高米」の育成学 

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みなさんは「世界最高米」をご存知でしょうか?

世界最高米とは、東洋ライス株式会社が商品化している「世界最高の価値を有する米、最高価格の米」のこと。日本で米作を営む農家は約92万2千戸(※1)と言われていますが、「世界最高米」という称号を得られる生産者は何十万分の一ともなる確率の世界です。本講義では、そんな「世界最高米」の米に選ばれた水野尚哉教授(以下、水野さん)の話を農法からライフスタイルまでいろんな角度で紐解いていきます。

水野さんが生まれ育ったのは日本有数の豪雪地帯、長野県飯山市。雪解け水が豊富で、日本三大米所の一つでもあります。「この景色に魅了されているんです」と、水野さんが地元で仕事を決めた理由は飯山の美しい田園風景でした。

また水野さんの人生に大きな影響を与えたのは、飯山で米を作り続けてきた祖父の存在。祖父が米作りを辞めようか悩んでいるとき、水野さんに人生の転換期が訪れました。ご両親が病気に倒れ、そして愛する子供が生まれたのです。これから何をすべきか…とことん自分と向き合った結果、“家族の健康を守りたい”と強く思い祖父の田んぼも引き継ぐことに。2013年「Faith Farm」がスタートします。「Faith Farm」をはじめて3年目には、米のオリンピックといわれる米・食味分析鑑定コンクール国際大会で金賞を受賞。「世界最高米」のお米として選出されました。

「土づくりは20年かかると言われています。これは自分の力だけで得た称号ではなく、じいちゃんやそのまた先祖が大事にお米を作り続けた田んぼだから取れたのだと思います。じいちゃんとの共同作品ですね」

米は“生薬”であると言われるほど、栽培、加工方法を工夫すれば栄養価の高い食べ物です。気になったらとことん突き詰める水野さんは、今もなお栄養価が高く美味しいお米を作るための研究が止まりません。そんな水野さんの農法でキーになるのが「ピロール農法」。数十年前からデータを取り続けてきたピロール農法で、トライ&エラーを重ね続けています。この研究の過程が「世界最高米」へ繋がったことは間違いありません。ですが、研究を始めてたった3年でこの結果を得られた理由は何なのでしょうか…?

現在、Faith Farmの拠点となるゲストハウスの開業や、新しいライフスタイルの提案に繋げたいとアパレルブランドも構想中。「世界最高米という称号を武器にして、様々なことにチャレンジしたい」「同じ志を持つ人を増やしたい」と、夢を語ってくれた水野さんにとって、米農家という職業はほんの一部分でしかないのです。この講義では教授”水野尚哉”さん等身大をご紹介しながら、お米の世界、農業の世界はもちろん、自分で人生を切り開き新しいライフスタイルに踏み入れたい人々の背中を押せるヒントが満載です。多くの米農家の方が持てない「世界最高米」の肩書を武器にした男が描く未来とは…?ぜひお楽しみに!

※1:2015年の農林水産省の調査による

水野尚哉
長野県飯山市/Faith Farm 代表

高校を卒業後、戸狩温泉スキー場で働きながら、農事組合法人戸狩サンファームの仕事も開始し、米作りを本格的に学びはじめる。米作りをはじめて10年が経過したころ、祖父の田んぼを受け継ぐこととなる。師匠でもある地元の生産者が行っていた“ピロール農法”を取り入れ米作を開始。戸狩サンファームに協力を仰ぎながら米作りをすること3年、米のオリンピックといわれる米・食味分析鑑定コンクール国際大会で金賞を受賞。その中から数社選抜されたお米で、東洋ライス株式会社が制作する“世界最高米”にも選出された。“世界一高い米“としてギネス認定を受ける。現在では耕作面積を増やし、実験実証を重ね、更なるお米の高みを目指している。同じ志を持つ人を増やしたいと、Faith Farmで研修生も受け入れ、指導も行う。Faith Farmの拠点ともなるゲストハウスも2019年にオープン予定。新しいライフスタイルの提案に繋げたいとアパレルブランドも構想中。